前に一人暮らし引きこもりはなるべく生活保護に頼るなって記事を書きましたね。
色々と書きましたが、結構反響があったようなので私が知り合いの生活保護受給者から取材した話を今回はしようと思います。
もし、いろんな事情があって生活保護を受けたいと思っている人はぜひ読んでみてね。
生活保護受給生活の彼女の実態
メモ
都内在住Aさん
- 30代半ば
- 精神疾患持ち(躁鬱)
- ブラック企業でメンタル病んで無職一人暮らしに
よくある話です。
いまの時代、独身一人暮らしが貯金なんぞありませんね。貯金があるくらい稼げてたらって言うのもあるけれど、結局は無職期間が長ければ貯金だってなくなる。更に精神疾患持ちは病気の関係でテンションの上下が激しくて、うっかり散財しやすい。そんなの貯金があったってすぐに底をつく。
毎月の生活保護受給金額
ポイント
毎月の生活保護費
- 東京都の場合毎月の生活保護費は合計で15万円未満
- 東京都の生活保護で許容されている家賃は5万程度(管理費等は含まない)
- 自由になる生活費は10万未満
一人暮らしの生活保護受給者が毎月に自由になる金額は10万未満です。
よく生活保護受給者は金を持ちすぎてるなんて言われてますが、一人暮らしで自由になる金が10万もないとかかなりカツカツの生活です。(シングルマザーだったら子供関係で手当てとかが出るから金がある場合がある)
生活費10万未満で何ができる?普通に生活するのもどれだけ節約しても難しい。
毎月の生活にかかる費用
ざっくり一般的な毎月の出費はこんな感じ。
ポイント
毎月生活にかかる費用
- 食費
- 光熱費
- 交通費
- 通信費(スマホ代とかネット回線とか)
娯楽費を勘定に入れなくても少なくともこれだけかかる。(東京都の場合水道代は上限あるものの控除される)
一番大きいのは食費。自炊しても外食してもどうやったって食費のウエイトは大きい。食費を抑えようとしてメシの代わりに100円しないお菓子(ポテチとか満腹になる系)ばかり食べてて肥満になった挙句、栄養失調になりかけたと聞いた。これでは「最低限の文化的生活」もあったもんじゃない。
光熱費はおうちにどれだけ電化製品があってどれだけ消費電力がかかるのかにもよるけれど、昨今の夏など電気代節約でエアコンを切っていようものなら即熱中症で命の危機。
交通費はガチの引きこもりならほとんどかかんない。
通信費に関しては、格安スマホだけで乗り切るのであればそこそこ抑えられる。ネット回線を引こうと思ったら出費は痛い。
そして、これだけの出費が少なくともある状態で全部を10万未満でやりくりしろなんて相当な無理ゲー。よくネットで一か月の食費2万!なんていう記事があるけれど、そのためにかかる労力を精神疾患持ちがかけれるはずがない。
生活保護受給中:就職活動の壁と支援制度
別に好きで生活保護受給している訳じゃない。いつかは就職して社会復帰したいっていうのが知り合い。
ただし、生活保護受給者が仕事するためには仕事のモチベーションを削ってくる勢いの規則がある。
ポイント
生活保護受給者が仕事をするには
- 毎月の収入を申告しなければならない
- 収入額は受給金額から差し引かれる
- 家賃分を抜いた生活保護費(生活費分約10万)を超える収入がある場合は家賃扶助しかもらえない
まあ当然なんだけど、収入額分だけ受給金額は引かれます。
ここで働くモチベーションがだだ下がりになる。働いても生活が楽にならない。
就職活動がうまくいって、一人分食べて生活していくのに十分な給料を得られたとしても、国はすぐに保護を切ってくれない。「数か月様子をみてちゃんと自活できるか見定める」のだそうだ。まあ、舞い戻ってこられても困るっていう話なんだろう。
ちょっと話がそれるけど、精神疾患持ちが復職するのによく聞く福祉サービスや就職先を簡単に以下に紹介するよ。
就労支援A型
障碍者福祉サービスのひとつで最低賃金が保証されています。
ただし、就労支援なので精神疾患が原因で仕事を辞めた人や病気の状態がある程度安定しているスキル持ちには向いていないかもしれません。
多くの場合、就労時間は1日4時間。間に休憩時間が1時間あります。
最低賃金は都道府県によって変わるものの、月の平均収入は8万程度。
お仕事は就労支援の提供しているサービスによって変わります。
就労支援B型
障碍者福祉サービスで最低賃金が保証されていないのが特徴です。
多くの場合、社会復帰が困難な人の利用が多く、お仕事の内容もA型に比べると簡単、かつ単純作業です。
就労時間はA型と同じ場合が多いですが、最低賃金を保証されていないので収入は大きく下回ることがほとんどです。
就労支援A型・B型両方運営しているところもあります。
お仕事は就労支援の提供しているサービスによって変わります。
一般企業の障碍者採用枠
一般企業が障碍者採用をしていることがあります。
障碍者であることをオープンにしつつ、一般企業で働けます。ある程度の安定した収入と福利厚生・有給休暇があり、社会復帰したのとほぼ変わらない状態で働けます。
ただし、企業によっては正社員採用ではない・休みが多い・休職を申し出るなどの場合、契約更新がされない場合や休職を受理されないことがあるようです。
こればっかりは入社して企業の体質や上司・人事部の考え方などを把握しないとわからないところです。
引きこもり生活保護受給者はどうしたらいい?
引きこもり精神疾患持ち生活保護受給者の困ったポイントは以下のようなもの。
ポイント
- 仕事の技術は持っているのに精神疾患持ちのため、就職が難しい
- 生活に精一杯で就職活動の気力までない
- 生活保護のシステムがやる気をそぐ
社会復帰したくても上記のような理由で就職活動をする気力がそがれてしまいます。
そこでワンチャン逆転できるかもしれないのが障碍年金受給です。
障碍年金2級をゲット出来れば生活に必要な額をかなり補ってくれます。ちなみに3級ではちょっと苦しい。でももらえるだけラッキー。
障碍年金をベースに短時間アルバイトから始めてもいいし、外に出る事がストレスなら自宅でできる業務委託の仕事にエントリーするのもいい。とにかく、生活保護脱却の足掛かりは障碍年金にある。
自分のペースでできてスキルを活かせる仕事をやりながら、メンタルを削られることなくゆっくり社会復帰ができる。
あとは、生活保護のうちに都営住宅や県営住宅みたいのに応募しておくといいよ。都営住宅の類は収入によって家賃が決まるから、収入が多くないうちは家賃が破格。3万しない場合もある。生活保護を抜けても家賃の占める割合は生活費の中でも大きいから安いにこしたことはない。
基本的に私は生活保護受給して金銭的な自由や働く意欲を削られる制約ぎちぎちの生活よりも自立した引きこもりをお勧めする人間なんですが、それでも一時的にどうしても働けないときはあると思う。
そういう時、障がい年金受給できていれば常に無収入って状態は避けられる。活用できる制度は最大限活用してストレスなく生きれたらいいなと思うのよ。お仕事もそう。
引きこもりは無理に外に働きに出なくてもいい。おうちでできる仕事があれば引きこもってても仕事はできるの。
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